2017年1月7日土曜日

SLITサポートの症状日記・グラフは1月から

舌下免疫療法支援アプリ(SLITサポート)の症状日記、症状グラフは1月1日から稼働のようです。私の場合症状が出始めたのが昨年12月の25日なので、もう少し早く稼働しくれればとは思いますが、まあこんなところでしょう。


ところで、治療始める前に比べた患者申告の症状でその効果を測っている舌下免疫療法ですが、毎年大きく異なり、日毎の変動も大きい花粉飛散量との関連で、その日の症状を約一年以上も前のこととフェアに比較するのはなかなか難しいものです。治療を続けている人はその効果に期待を持っている人であることからプラシーボ効果を感じやすく、冷静な比較はなおさら難しいと思います。

その点、SLITサポートは花粉飛散量がネットから自動的に収集され、また、鼻の症状、目の症状、生活への支障の5段階評価と、内服薬、点鼻薬、点眼薬の使用有無の情報を患者本人から取得し、同時に日々記録できるので便利で確実です。
# プラシーボ効果を享受(?)できなくなってしまいますが。

このアプリの目的は、第一に患者本人の治療管理に役立てること、第2に主治医への状況伝達手段でしょう。ここまではアプリの機能から明に分かることです。

もう一つ、鳥居薬局がフィールドでの臨床データを集めることが重要な目的だと思います。シダトレンは500人強を対象に数年に渡る臨床試験を行った結果認可された薬(治療法)ですが、現在は約5万人の人がシダトレン治療を実施しているそうです。アプリをインストールして、自らのために日々活用している人が治療実施者全体の10%だとしても、5000人からの臨床データが得られることになります。このデータを鳥居薬局が活用すれば、より安全で確実な運用方法や、新たなスギ花粉治療薬、他のアレルゲンに対する舌下免疫療法の治療薬開発に役立つはずです。アプリの個人情報保護ポリシー同意ボタンをタップするだけでこれが実現されるとすれば凄いことだと思いませんか? とかく個人情報保護に敏感になるご時世、特に病歴に関しては機微な情報として神経質になることもあるかと思いますが、ネットとモバイルが普及した今でこそ実現できる手法を有効に活用したいと思います。

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