2016年12月17日土曜日

治療106日目:年末年始の薬確保 口内炎治った

年末年始の薬確保のため、前回受診から2週間で受診しました。

きっと同じようなことを考えている人で混雑するので、いつもより10分早く到着するつもりでしたが、車のバッテリーが上っていて出鼻をくじかれました。
手持ちの充電器でエンジンがかかるまで充電するのに40~50分程。
結局、開院5分後の到達となってしまいました。
しかし、混雑は杞憂で、診察順も9番目。(いつもは30分前に着いて5番目ぐらい)
順番待ちの情報をスマホで確認しながら下階のVIE DE FRANCEでサイフォンコーヒーを飲んで戻ったら呼ばれた直後でした。

現在、副作用は無し。
直近に出来た下唇の口内炎も小さいまま治りました。

診察料900円とシダトレン30日分1,470円で2,370円也

累積金額:19,180円

2016年12月7日水曜日

ネットの情報に注意 (おまいう)

このネタを温めていた折に、やらかしてくれちゃいましたねDeNAさん。

ライバルを蹴落とす為に供給者をどうしたこうした
子供の射幸心を煽って親から金をうんぬんかんぬん
球団オーナー企業と言えば名門と相場がどうのこうの
横浜市民としてあーだこーだ

さて、気を取り直して、
素人がネットで情報発信しながらネット情報に注意しろと言う「お前が言うか(言うな)」(おまいう)という状況を愉しみながら、思っていることを書きたいと思います。

ネットの情報(量)は偏っている
 ネットの特徴は誰でも情報が発信できることですが、誰でも情報発信するわけでは無いですよね。そもそもその発想にたどり着かない人もいれば、技術的に抵抗感が有る人もいるでしょう。
 また、仮に普段からネットで情報を発信している人だとしても、何でも情報発信しているわけではなく、何らかの動機があるはずです。その動機はこんな感じでしょうか。
 よくあるのは知ったかぶりで、「舌下免疫療法始めました」な人が聞きかじったばかりの情報を出典・引用もなく繰り返しているだけだったりします。それなら情報源(鳥居薬局とか)に当たった方がよっぽど正確な情報が手に入ります。その後興味が失せたのか更新が止まってしまうケースを多々見受けますが、雑音でしかありません。シダトレンとは別文脈だと、セキュリティの専門家が、私企業の一製品の問題であるかのような扇情的なタイトルでブログを書いているケースもありました。これも自己顕示欲のなせる業という意味で、知ったかぶりでしょうか。
 また、劇的に効果があった(約2割)とか、逆に副作用が酷かった(5%以下)という場合に、居てもたっても居られずに情報発信することもあるかと思います。その情報だけを元に判断すると、そこそこ効果があった6割が過小評価される危険性があります。そう考えると片桐眼科クリニックのこの情報は、サンプル数40と少ないとは言え、偏りのない非常に貴重な情報と言えます。
 単に金儲けが動機のことも多いでしょう。最もよく有るのがアクセスを誘引して広告料で儲けようとするアフィリエーター。彼の企業もこの類でしょう。もっと悪質なケースは、マルウェアを仕込んだサイトに誘導して詐欺を働いたり、強迫観念を植え付けて商品を買わせたり、よくあることです。

ネットの情報は不正確である
 ネットの情報は正確な情報ばかりではないことは改めて言うまでもありません。
 ひとつは無自覚によるもの。個人による無邪気な発信が多いのが一つの要因だと思いますが、彼の企業のようにネット好きを公言する企業であっても、その実アクセス数稼ぎのゲームだとしか思っていないと、こういうことになります。
 もう一つは悪意によるもの。先述のマルウェアをばら撒いたり、商品を売りつける人にとっては、むしろ正確な情報であってはなりませんから。
 もう一つは迷信の類でしょうか。これも無自覚ではありますが、発信者が信念を持っている点で区別しました。その信念ゆえに、科学的素養のない人や心身が弱っている(不安に苛まれている)人はつい惑わされがちです。かくいう私の母も、私が幼いころは迷信じみた民間療法をあれこれと私に勧めてきたものです。もちろん、愛情をもって。

 ここまではアレルギーとは直接関係のない情報リテラシー、ネットリテラシーとも言える話でした。ここからは、舌下免疫療法、特にスギ花粉症の舌下免疫療法、すなわちシダトレンに関連して、ありがちな間違った情報を紹介します。具体的なサイトの名指しは避けますが、実際に存在する事例です。
  • シダトレンの増量期は毎日倍々に増える
    この間違いは複数のサイトでありました。毎日倍々に増えると13日後(14日目)には初日の8,192倍の花粉エキスを服用することになります。正しくは、ほぼ2日毎に倍々に増える、です。14日目にも初日の服用量の50倍にしかなりません。その差164倍! 服用量にはそんなに自由度が無いので実際には問題にはなりにくいと思いますが、「食べれば治る」程度の知識で民間療法に走る人には危険な情報かも。
  • 舌下免疫療法は通うのが大変
    ある前提では正確です。ただし、あるブログでは、自身が実施している皮下免疫療法に比べて、という文脈で間違った印象を与えていました。舌下/皮下に関わらず、アレルゲン免疫療法は通院がある程度大変です。シダトレンは2014年10月に認可されてから1年間は2週間分しか処方できなかったので、これが顕著でした。しかし、皮下は今でも治療初期はこんなものではないでしょうか。シダトレンは現在維持期では1ヶ月分、さらに2年以上続けている人は2ヶ月分まとめて処方できるそうです。この間は自宅で治療できる点が皮下免疫療法と比べた利点です。そもそも、そのために開発された治療法ですし。
  • 舌下免疫療法はスギにしか効かない
    これもある意味正しいのですが、ミスリードです。舌下、皮下に関わらず、スギ、ダニ、その他に関わらず、アレルゲン免疫療法は対象アレルゲン(と極めて近い種)にしか効果がありません。また、全ての抗原に対して減感作/脱感作になったら単なるAIDSですので、決して喜ぶべきことではありません。
  • 舌下免疫療法は中断すると最初からやり直し
    これも有る意味、ある程度正しいのですが、やはり舌下に限った話ではありません。また、最初からやり直しは言い過ぎでしょう。何年も休んだら効果はリセットかもしれません。そこまでではなくとも、休止期間が長い場合は安全のために増量期から繰り返すよう指導されると思いますが、その場合も、その時点で最初から始めたのと同等の効果しか期待できない、とまでは言っていないと思います。
  • 舌下免疫療法はデメリットが大きい
    デメリットとは何と比較しているのでしょうね。費用や手間はコストであってデメリットと言うのは不適切でしょう。副作用はデメリットですが、治療しない場合の症状と比べないとナンセンスです。対症療法薬と比べてもその副作用がデメリットと言えるかどうかはケースバイケースでしょう。入浴、飲酒、強い運動の時間が制限されるのも欠点ですが、就寝前、起床後に服用する習慣なら気にすることもないでしょう。
  • よってもって普及しない
    えっと、何が言いたいのか。個々の患者にとって普及する、しないは問題では無く、コスト(費用・手間)対効果(改善度・確率)でしかありません。辛い思いをしている人にとっては保険適用前から救世主だったんですよ。クリニックの先生方にはつまらない評論やご自身の私見に囚われずに、科学的視点で積極的に対応し、患者の選択の幅を広げてしてもらいたいものです。
 最後に、アレルゲン免疫療法を調べていると遭遇する無視できない誤情報、ホメオパシー、バッチフラワーについて触れておきます。ホメオパシーは似非科学のひとつで、科学的効果が認められないばかりか、それを盲信するために危険な状況を招くことがあるので注意が必要です。王室伝統チャールズ皇太子が信奉している他の関係から信者が多い英国でも、「議会がホメオパシーを「プラセボ以上の効果はなく公的保険の対象とするべきではない」と結論付け」ています。バッチフラワーもホメオパシーの派生です。
 なぜ、ホメオパシーがアレルゲン免疫療法の文脈で出てくるかというと、初歩的な発想が良く似ているからだと思います。その発想とは、「その病気や症状を起こしうる薬(やもの)を使って、その病気や症状を治すことができる」というもの。その治療に用いるものはレメディと呼ばれ、「病気や症状を起こしうる薬(やもの)」を希釈して作成する点もアレルゲン免疫療法で用いるアレルゲンワクチン(例:シダトレン)とよく似ています。つまり、毒をもって毒を制す点は共通。他の部分はかなり異なります。
 最も大きく異なるのは、アレルゲン免疫療法が科学的に効果が認められているのに対し、ホメオパシーが科学的に効果が否定されている点です。こう書くと、「科学は万能ではない」という反論を受けそうですが、これが似非科学信奉者の常套句です。科学が万能でないことが似非科学は効果があることの論証にはなりません。また、科学が万能ではないことを、実は科学自身が一番良く理解しています。例えば、STAP細胞騒動における再現実験の結果に対し、マスコミは「無かった」と断言したり、そう誤認させる表現を扇情的に使うのに対して、科学者は「この方法でSTAP細胞を作成できるとはいえない」と極めて控えめな表現をします。これはSTAP細胞が有る可能性、別な方法でIPSより簡単に作成できる可能性さえも否定しません。その科学が、ホメオパシーの効果を明確に否定しています。そして、ホメオパシー信奉者は単にこれを避難します。
 言いたいことは分かりますね?

2016年12月5日月曜日

治療94日目:口内炎また出来た

また出来てしまいました、口内炎。
またしても舌唇ですが、今回は患部が縦長。
この時期、乾燥してひび割れたところから発症したのかと思います。
変化があったらまた報告します。

2016年12月3日土曜日

治療92日目:定期受診で30日分処方

本日は定期受診の日です。
今は副作用もなく、順当に30日分を処方してもらいました。

「年末年始は薬が足りるか?」と聞かれたので、再来週また来ますと。
「早めの診察でも良いです」って、そこしかチャンスが無いんです。(^_^;)

累積金額:16,810円